あゆむん日記 -店の親父と定食と-

だらんだらんした生き物の停滞する日記。もう大概ツイッターにしかいませんけど

更新、青い空の下。911と030816日本武道館

ノベル「青い空の下…」3〜あとがきをUPしました。
結局、昨日中に終わりませんでした。ごめんなさい。泣
3年寝かしてたものが書けて、大分スッキリしました。


以下はあとがきよりの追記です。


 3年前、2003年8月16日の日本武道館であの映像演出を見た時に、
私、正直怒り心頭だったんですよ。
 あそこにいる全員が、あれらの出来事に直接関係無いという保証は無いと思うんですよ。
特に、ツインタワーには邦人企業が26社も入っていたわけですし。
(現に南タワー78~83階には富士銀行が入っていました)
現地にいなくても、なんか関わりが合った人が居る確率は高いと思うんですよ。
そんな人が、もう全然何の心構えも無い状態でアレを見せられたら、
もうライヴどこじゃ無いと思うんですよ。構えてれば、多少は大丈夫だろうと思うんですけど。
でも、ライヴを楽しみに行ってるのに、そんな心構え無いじゃないですか。
 何でそう考えられないのか。そんな知り合いが一人でも居れば分かるのか?
ご高説ぶってるけど、一番、対岸の火事だと思ってんのは、あんたじゃないんですか? と。


 というわけで、出来たんです。この話。でも、色々問題があって全然書けなくて…。
意外と資料が無いんですよ。
消防士のとか、写真集はあるが、ビル内の一般の人達がどうだったかとか、
時系列が明確なルポが無い。


 でも、去年発刊されたジム・ドワイヤーのルポルタージュで解決されたんですが、
この本が、妙に耐久性を問題にすることを除けば
(ジェット機が突っ込んで爆発しても大丈夫なビルなど存在しないよ)凄い名著で、
逆に知りすぎて、普通の人達の凄さをきちんと書きたくなってしまって
(高層階の人を助けたのは、同じく高層階に居た一般の人達なんです。
特に旧管理会社の人達の活躍は凄かった。管理者たるもの、かくあるべき)、
登場人物をNYに置いて、ぎっちり書くかなとも思ったんですが、
それもうどんな本気?と思って。
 てなわけで、こんな感じになり、今になっての発表と相成りました。
ちょうど5年だし。


 ちなみに、あの、青空に白煙たなびくビルの映像や写真は、
ここ2年くらいは、どうも各社で自主規制がかかってるらしくて、殆ど目にしません。
本の表紙とかでも超ピントぼかしてあったり、今年多かった特番の番宣やニュース映像でも
倒壊後の映像しか流れないですしね。
(特番本編とか映画とかはまだ見れていないので、良く分かんないんですけど。
…特番見たかったのに…邪魔が入った。泣)
 この後も、何回かライヴで映像演出使われてますが、このシーンは二度と使われてないですね。
私と同じように思った方が居たのか、映像素材が貸し出し禁止になったのか…?


 でもタイトルが「GOD BLESS~」じゃなくて「青い空~」なのは、まんま空の青さが
脳にこびりついているからで、私が、この曲を聴くと、地下鉄サリンのオウムではなくて、
9.11のあの光景を思い出すからです。結構、好きな曲なんですけどね。

  地下鉄のあの事件は、青い空より、レスキュー隊の防毒服のオレンジと、
営団地下鉄の制服の緑色を思い出します。外を歩いてたハズですが、天気は記憶にないです…。
(地下鉄の駅の方が騒がしかったのは記憶にあるけど、JRしか乗ってないから、
何でだか全然分からなかった。レスキュー出てるから人身事故かなぐらいで)


 私は、あの日、自室のTVで見ましたが、一生忘れないと思います。
煙とビルの白と空の青のコントラストが物凄く美しい映像でしたけど、美しい映像ほど恐ろしいのは、
湾岸戦争の時の夜間爆撃の花火のような映像と同じですね。あれもキレイで怖かった。
 政治的にどうこうは一切触れていませんが、だから報復が良いんだ、とも、悪いとも言えません。
でも、人は殺し合う生き物だというのは、事実です。まきぞいになる市井の人は全く罪が無いとも
私は思いません。大抵のことには多元論をとって見てしまうので、1つの事を信じられるのは
羨ましい時もありますけどね。

 最後に、犠牲になった方々のご冥福と、関係者の方々の心身の安らかなることを、
心よりお祈りさせて頂きます。


参考資料
・「9.11生死を分けた102分 崩壊する超高層ビルからの驚くべき証言」
ジム・ドワイヤー&ケヴィン・フリン著 三川基好訳 文藝春秋
・「朝日新聞縮刷版 2001年9月号」朝日新聞社
・「朝日キーワード 2002」朝日新聞社
・「風-BLOW- 9.11その朝 硝子の街にて 19」柏枝真郷 講談社X文庫
・「タリバン田中宇 光文社新書
・「東京海上の現状 2003」東京海上火災保険株式会社 広報部
・「Yahoo!翻訳」http://honyaku.yahoo.co.jp/
・「ジーニアス英和辞典 改訂版」大修館書店


9/9 13時に拍手押して頂いた方、ありがとうございます。
変わって無くってごめんなさい…いつまで潤バのままなんだよ…ねえ…。